トランジスタを単なるスイッチ
として利用する為の基礎

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2009-04-29 2018-06-06

  • キーワード
  • トランジスタ
  • スイッチ
  • 基本
  • 回路

ここでは非常によく使われるNPNトランジスタ2SC1815を使って、トランジスタをスイッチとして利用する方法を解説します。 この2SC1815の使い方を覚えておくと、さまざまな場面で利用できますので、覚えておいて損はありません。

1.現物作成(ブレッドボード)

ブレッドボードに作ってみる

2.回路図

トランジスタをスイッチとして使う回路

3.回路の動作

SW1 電圧(A点) Tr1 電圧(B点) LED1
OFF(OPEN) 6V(Hi) ON 0V(Low) ON(点灯)
ON(CLOSE) 0V(Low) OFF 6V(Hi) OFF(消灯)

4.回路の解説

4-1.入力(A点)が6V(Hi)の時

  • SW1を開く(OFF)と、一番左の6Vの電圧がA点に加わり6V(Hi)となります。
  • A点が6V(Hi)になるとTr1がON状態になりベース-エミッタ間に電流が流れます。
  • Tr1がON状態になると、コレクタ-エミッタ間に電流が流れB点が0V(Low)となります。
  • B点が0V(Low)になるとLED1に順方向電圧が加わるので点灯します。

4-2.入力(A点)が0V(Low)の時

  • SW1を閉じる(ON)と、A点は0V(Low)となります。
  • A点が0V(Low)になるとTr1がOFF状態になりベース-エミッタ間に電流が流れません。
  • Tr1がOFF状態になると、コレクタ-エミッタ間に電流が流れずB点が6V(Hi)となります。
  • B点が6V(Hi)になるとLED1に順方向電圧が加わらないので点灯しません。

5.結局論理的にNOTになる

A点とB点の関係だけを抜き出してみると、以下のようになります。

A点 B点
6V 0V
0V 6V

これは、入力と出力の関係が逆になりNOT回路となります。